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【平松陽一】組織を動かす経営計画 13

組織を動かす経営計画


13.トップダウンとボトムアップのバランス

よく経営は、トップダウンが良いか、ボトムアップが良いかという質問を受けます。
結論から言えば、それは程度問題です。ところが、マスコミは強力なトップダウンで成功したとか、
ボトムアップで社員のやる気が出て上手くいったとか、どちらか一方に絞ってしまいます。

経営活動を見ていて分かるのは、中途半端がよくないということであり、どちらか一方にある程度
傾いていた方が良いということです。

35歳で社長になり、それから20年間ご一緒している社長がいます。
この会社では、社員の意見を聞こうということを社長就任時に若社長と確認致しました。
「どんなことでもめんどくさいかもしれないけれど聴こう」というものです。
ただ、それをその通りにするか、そうしないかはトップが判断して決めています。
また、次年度経営計画の目標値にしても、まずボトムアップにより、どれ位が出来そうか聞いています。
20数年の間に何回か好不況を繰り返してきましたが、それでもこの方式は変えていません。

こうみると、あたかもこれ方式はボトムアップのように思えるかもしれませんが、
現実はトップダウンなのです。それは、決定権はトップにあるからです。
なぜこのような方式をとるようなったかという背景には、先代社長の中心的幹部から次のように
言われたからです。それは、「これだけやれと言われたなばら、それに合わせて計画を作成するから」
と言われたことにあるからです。その結果、目標が達成できなくても、ただトップから怒られ、
謝ればするということになっていたのです。
これは、一見トップダウンのように見えますが、現実はボトムアップなのです。
それでも私がこれまで接してきたトップの多くは、この表面的にはトップダウンに見えて、
現実にはボトムアップの方式を変えようとしないのです。


次回:2016年10月19日 掲載

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