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【平松陽一】人と仕事と仕組みの『スリーバランスセオリー』 26

スリーバランスセオリー


26.目先の経済情報よりもその影響を読む



私がコンサルティング業界に入った1970年代、最初に訪問したのは林業の会社だった。
当時の日本は人口増、高度成長から住宅需要が高まり、そのための材木の需要が
急速に伸びていた。更に、木材関係で収益を上げ、そこで余った資金を不動産投資をする
ということが頻繁に行われたのである。林業は地場産業である。
その地方ではそれなりに名が通った企業が多いために、不動産投資でビルを建てる
ということは更にステータスを高めることがあったようだ。
ところが、素人が調査もしないでビルを建てたとしても、そこに入居するテナントはいない。

私のところにも、林業の会社が建てたビルにテナントが入らないで困ったという相談が数多くあった。
直ぐに分かったことは、その会社が持っている土地は地元が多いために、ビル経営が成り立つような
ものではなかった。
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林業の会社は資産を持っていることから、金融機関が温水のように貸付をするのである。
やめと言っても、余った資金はどうしても不動産投資に向かったのであった。
不動産は持っているだけでは収益を生むことはない。このことに気がつかなかったのであろう。
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当時の木材は作れば売れたのであるから、営業マンが必要なかった。
ところが、不動産では空いた部屋に入ってもらうという行為が必要となったのである。
このことに気づかずに不動産投資を続けた企業は倒産の道を進むこととなる。
一方で、川下に展開しなくてはと住宅産業やそれに関連する資材業に進出したところもあったが、
こちらの方は今日まで続いている企業が幾つかある。
企業は環境適応業であるという。これは本当だろうかと思うことがある。老舗企業を見ていると、
事業活動の表面は変化していても、本質的な部分で大きく変わることはない。
だから、長年に亘り生き残ってきたのである。
中堅・中小企業のトップがセミナーにいくと、新しい仕事が増えてしまうと嘆く管理者が多い。
今ある業界の周辺で生き残る道はないかということを検討すべきである。
確かに経営トップの仕事は次の生きる糧を探すことであることに間違いはない。
だから、新しいしくみを持ち込むのは悪くない。ただ成功した事例をセミナー等で聞くと、
簡単にできるような印象を持ってしまうのである。そのためには、それをやってどうなるか。
スリーバランスで新しい事業を受け入れるかどうかを見極めなくてはならない。


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