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【平松陽一】人と仕事と仕組みの『スリーバランスセオリー』 15

スリーバランスセオリー


15.人の能力に注目して、育て活かす


スリーバランスに関わってくるのが「人」である。
だから、優秀な人をと望むのは納得のいくところである。
戦略は組織に従う、それを構成する人に最終的には制約されることになる。
だから、その企業にいる人のレベル以上のものは出て来ないと見るべきである。
ところが、これが割り切れない経営者が多い。社員さえしっかりすれば、
組織は何とかなると思っている経営者が多いことには、驚かされる。

多くのセミナーは、よい人を採用するのと教育をすることだと言う。
これは、正しいのだが、それをしたところで仕事の仕組みのバランスが悪いのであれば、
無理を生じてしまうというものである。

コンサルタントをしている私が言うのもおかしいことだが、
コンサルタント機関から見ていると採用と教育が大きな収入源となるのである。
特に、中小企業の社長がよく言う言葉に「採用にはお金がかかる」というものがある。
ところが、折角入れてみたところで辞めてしまうから、今度は教育をしっかりやらなければということだ。
結局採用にお金をかけて、教育にお金をかけて結局辞めてしまう、これでは何もこの残らないのだ。
これは「人さえしっかりしていれば、何とかなる…」という「さえあれば症候群」と言わざるを得ない。
スリーバランスセオリーでは、この「さえ(あれ)ば症候群」に警鐘をならし、
そうならないために何をすべきかということを教えてくれる。中堅・中小企業の経営者は、
よく自分の回りを見回して欲しい。

あなたの会社を支えてきたのは、本当に一流大学卒の優秀な人間であったかということだ。
多くの場合、答えはNOだろう。そのことを自覚して欲しいのだ。
人の能力に注目していかすということは、まずこのことを認めることからスタートしなければならない。


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