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【平松陽一】人と仕事と仕組みの『スリーバランスセオリー』 12

スリーバランスセオリー


12.集中させなければ組織は動かない


経営戦略は、優位なポジションをつくることが前提となる。
そのために投入する経営資源を集中させなければならない。

私の関係先に砕石を扱っている会社があるが、もう何年も前から言われてきたのが、
砕石業は見込がないから辞めた方がよいというものであった。

そこで、他社を調べてみると多くの砕石業で高齢化が進んでおり、今いる人達で何とかやっていき、
この人達が辞めたら会社も閉めてしまうというものが多かった。
(今でもこのようなことを考えている経営者は多いのではないだろうか。)

しかしよく調べてみると、砕石業の歴史は古く、余程の技術革新がない限り、将来的にもなくならないということがはっきりした。
さりとても、急速に伸びるというものでもないということだった。明らかに成長産業ではなく、
成熟・衰退産業である。

ここで意見は2つに大きく分かれた。撤退と現状維持である。
結局、最終的には他社が撤退していくのであれば逆に投資をしてみてはどうかとなったのである。
若い社員を入れて、得意先の対応を行い、IT技術により配車効率をよくするというものだ。
集中投入した当初は、業績で低迷したが、その後は充分に投資額を吸収できるようになってきたのである。
これとは逆に、成長業界は自社だけではなく他社も投資をする。だから、思った通りに投資効率が上がらないのである。
一方、衰退産業では、他社がやらないのであれば思い切った集中投資を行うことを考えてみることだ。

ただその時に忘れてはならないのは、人と仕組みの投資のバランスを取ることだ


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