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日本食の魔法のパワーを知ろう! 小泉武夫著「すごい和食」

和食

世界各地で和食が人気を集めていますが、海外にはどれくらいの和食レストランがあるかご存知ですか? 少し前のデータになってしまうのですが、2008年に農林水産省が発表した数字によると、海外にある和食レストランは推計で2万から2万4千店舗に上るそうです。最も多いのが北米の約1万店、次いでアジア、欧州、中南米、オセアニア、ロシア、中東の順になっています。しかし海外の人気とは対照に、日本では一時期和食離れが起きました。最近になってようやく、アンチエイジングやダイエットなどに効果があるということで、和食が見直されるようになってきました。では、私たちが何気なく口にしている和食にはどのような効用があるのでしょうか?

そんな疑問に答えてくれるのが、発酵学・食文化研究の第一人者である小泉武夫氏の著書「すごい和食」(ベスト新書)です。

小泉氏は、福島県の酒造家に生まれ、東京農業大学農学部醸造学科を卒業。現在は東京農業大学名誉教授です。専門は、発酵学、食品文化論、醸造学で、発酵食品の効用、食と日本人といった観点での著書も多数出版しています。「すごい和食」では、「食の冒険家」とも呼ばれる小泉氏が、和食が持つパワー、和食に込められた先人の知恵や想いなどを通して和食の素晴らしさ紹介しています。

 

和食の危機は国家存亡の危機

本書では、日本食の生い立ちなどを説明した上で、根菜や青菜、青果や山幸、豆、海草、魚、米、梅干し、漬け物、干物、鍋物、日本酒などで構成される日本食の効能を歴史や科学の側面から紹介していきます。これを読めば、質素と言われている日本食が、いかに健康に良いかが分かります。

さらに読み進めると、小泉氏の得意分野である「発酵」に関する話題に。小泉氏は「日本ほど発酵食の多い国は存在しない」と説明、「納豆」「醤油」などの発酵商品は体に良いばかりでなく、保存食としても優れていることを説明しています。

また書著の中で「和食の危機は国家存亡の危機」と日本人の日本食離れについて強い危機感を示しています。「和食に限らず、国や民族としての『食』がなくなるとその国の文化そのものが失われてしまう。そのため和食の危機となると、国家存亡の危機につながることはあながち間違いではない」とした上で、日本食離れの原因について「戦後日本は急速に食の洋食化が進んだ。江戸時代から明治時代にかけての文明開化よりも遙かに早いスピードである。その追い打ちをかけたのがファーストフードやコンビニ、スーパーマーケットの勃興であり、それが日本人として大切な和食の意識を希薄化した」と指摘しています。

 

このほか、食の世界遺産に「日本食」を登録しようとする動きなどについても、小泉氏独特の軽妙な語り口で国内外の情勢を興味深く解説しています。食を見直すには、格好の1冊です。