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【平松陽一】社長・後継者のためのホンネ経営 Ⅳ-31

Ⅳ.「出退」


31.出処進退をどうとらえるか

経営者が避けて通れないものに、自己の出処進退があります。経営者に限ったものではありませんが、
一度入った(創った)組織であるならば、どこかで出なければならないというのが現実です。
私のような仕事をしていると、社長に仕事を辞めさせることも求められます。見ていると、成長している会社の社長は、よく勉強していますし、また優秀なのも事実です。
しかし、何から何までコントロールしようとすると限界がきます。知り合いの社長が、ノートをいつも持っていて、事細かに書いているのです。また、3ヶ月に1回部門の責任者を集めて、2日間に渡りヒアリングをしていたのです。
なぜそうしていたのかを聞いてみたところ、中小企業向けのセミナーで講師からそう言われたからだと言うのです。
「それは分かるけどそれでは身がもちませんよ。社長がやるのもいいけれど、チェックするだけならそれが出来る社長の代わりの人に任せたらどうですか」と話したところ、「そうします」ということになりました。
1年間続けてみると、業績が向上しだしたのです。
中堅中小企業の社員からよく聞かれる言葉に「うちの社長は何にでも口を出す」というものがあります。
この言葉には裏があり、「だから仕事がスムーズに進まない」です。つまり、社長の出処進退をはっきりしないと、かえって会社の足を引っ張ることになりかねないということです。

次回:2019年10月23日 掲載予定

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