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【平松陽一】社長・後継者のためのホンネ経営 Ⅲ-22

Ⅲ.「稼業」


22.稼げるものを残そう

私は、経営者として残すものを、固定的資産と稼働資産の2つに分けています。固定的資産の代表的なものは不動産です。不動産は固定的なものですが、処分してお金になるものと、賃貸によりお金になるものとに分かれます。それに対して稼働資産は、ビジネスで稼働させることによりお金になることができるものです。
この2つをバランスよく残すことです。
企業経営の難しさは、譲り渡していくものが2つの資産ではなく、株式であると捉えられてしまうところにあります。私の周りの社長が口を揃えて言うのは、いざ会社を売ろうとすると、想定価値を大巾に下回るというものです。
それは、組織の内部にいる人達は2つの資産で評価しようとしますが、それを買おうとする人達は、あまりこれを評価しようとしません。それよりも、ビジネスでどれだけ利益が出ているかとか、将来性が株の価格となっています。
考えてみれば、経営活動を通してため込んだ資産があまり評価されないのもおかしいものです。
株を中心とする売買価値を意識するよりも自社の考えを資産として確立している企業の方が生存率は高いのです。
それは、自社資産のバランスをしっかり押さえているところにあるからです。

次回:2019年6月5日 掲載予定

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