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【平松陽一】社長・後継者のためのホンネ経営 Ⅱ-18

Ⅱ.「巧手」


18.ノウハウがあるとの思い込み

会社が続いているからには、何らかのノウハウが組織の中にあるというのは事実です。
しかしそれで安泰でもないのです。

年商20億のメーカーで電子部品の接点にノウハウを持っている会社がありました。
元々国内にはこれといったノウハウがなかったために、先代社長(創業者)の時に、
海外メーカーのノウハウを模倣して新商品を開発したのです。
この模倣が海外メーカーに知れて、訴訟にまでなったのですが、
それも答えの出ないあやふやな状況となり、今日に至っています。
もう訴訟される心配はないということから、輸出を始め、業界ではトップ企業にのし上がったのです。
経営を継いだ2代目社長は、あんなに海外メーカーとの訴訟で苦労して開発したのだから、
社内ノウハウは構築されていると考えたのです。

ところが、時代が変わりそのノウハウそのものが必要でなくなってきたのです。
3代目となる長男が入ってきたのですが、
その長男もこれまでのノウハウで会社運営が出来ると思っているためか、次の製品が出てこないのです。
そんな中、社内ノウハウに見切りをつけた社員の退職が相次ぐようになってきたのです。 

次回:2019年4月3日 掲載予定

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