有名講師5,000余名による講演/経営者セミナー情報/社員研修 コンサルティングサポート

  • 協会トップ
  • サイトマップ
  • お問合せについて
中堅・中小企業の繁栄の力となる JMDA 日本経営開発協会 03-3249-0666/KMCA 関西経営管理協会 06-6312-0691
お気軽にお電話ください。電話受付時間:9:00〜18:00(土・日・祝日は休暇/メールは24時間受付中)
講演依頼 60余年の歴史と実績 講演企画のプロが講演会の成功をお約束します・5,000余名におよぶ多彩なジャンルの講師陣。・講師選定からアフターフォローまで徹底サポート。

新着情報

「本質を見抜く力」養老 孟司著

本質を見抜く力

「バカの壁」「死の壁」などのベストセラーの著作で有名な、養老 孟司氏です。その他にも著作は数多く、文筆活動や講演、対談などさまざまなシーンで発言が注目されています。

「ほぼ日刊イトイ新聞」で有名な糸井重里氏との対談では、身体感覚を取り戻すという話題から「今は、身体の使い方を知らない人たちが増えていますよね」などと発言されました。これは学校で学んでいるだけでは身に付けられない、身体感覚的な知恵が身についていないことを指摘した言葉です。つまり、身体の感覚が消えてしまっているということを表しています。

子どもの頃は、誰もが絶対音感を持っていると言います。しかしそれが大人になるにつれて失われてしまい、養老氏はこれも1つの例として挙げられました。養老氏によれば、言葉を使うときには絶対音感をなくしてしまった方が使いやすいからなのだそうです。

ここでご紹介する「本質を見抜く力」は、養老氏の発言に対し竹村公太郎氏や神門善久の意見を交えながら書かれた作品です。主にエネルギーや環境問題、食料・少子化といった内容が論点となっています。

養老氏は神奈川県鎌倉市出身の解剖学者で、東京大学の名誉教授を務めています。その他にも京都国際マンガミュージアム館長や日本ゲーム大賞選考委員会委員長、NPO法人「ひとと動物のかかわり研究会」理事長など活躍の場は多岐にわたります。

そして竹村氏は土木技師であり、元国土交通省河川局長。神門氏は農業経済学者で、明治学院大学経済学部の教授を務める人物です。

 

■「本質を見抜く力」レビュー

「本質を見抜く力」は、養老孟司氏が竹村公太郎氏とエネルギー・環境問題、食料・少子化などについて語り合うような内容となっています。養老氏の突飛ともいえる考えに、竹村氏がフォローするような雰囲気で進行していきます。

養老氏はもともと理系出身ということもあり、イデオロギーなどの観念で語ることが嫌いです。そのことは、前書きで記されている「この本は『モノという現実』から日本を見ようとする、私として最初の試みである」という言葉からも伺えます。

これまで養老氏は文系の人と対談する機会が多かったため、テーマは思想や哲学などが主でした。しかし今回は旧建設省に在籍していた社会インフラ整備の専門家である竹村氏が相手となり、実際の数値データを基にした科学的議論が行われています。

本書では現代社会が抱える環境に関した諸問題について、その「本質」を問いただそうとする試みが次々に展開されていきます。物事がさまざまな意味を有する時代において、「本質とはどういうことなのか」を考えさせられる内容となっています。読み終えると、今の日本人が持つ常識を一度疑ってみる必要があると感じさせられるでしょう。

私たちが生きる社会に密接した話題ですので、きっと誰もが多くの発見や学び、気づきを得られる一冊といえます。