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「命をくれたキス」鈴木 ひとみ著

命をくれたキス

手術室へ向かうストレッチャーの上、「朦朧とした意識の中、私の唇にふっと柔らかい皮膚が触れた気がした」。これは、鈴木 ひとみ氏自身の体験です。この瞬間、交通事故で頚髄を損傷して危篤状態だった動かない体の細胞へ、生命が蘇ったのでしょう。数秒間のキスが、命を吹き込んだのです。今回ご紹介するのは、そんな彼女の経験した壮絶とも言える16年間を綴った「命をくれたキス」という著書になります。

鈴木氏は1981年度にミス・インターナショナルで日本の準ミスに選ばれ、モデルとして出身地である大阪から東京へ出てきました。当初は月収が100万を超えるほどの人気を博し、まさにトップモデルとして活躍していたのです。しかしそんな鈴木氏を、事故が襲いました。

自ら「命日」と呼ぶその日は、とても暑い日だったと言います。甲府の桃園で撮影を終えた帰りに、軽自動車の後部座席でウトウトとしていた耳に聞こえてきた「あーっ!」という突然の悲鳴。その瞬間、鈴木氏の体は後部座席のガラスを突き破って100mも先の路上に放り出されていたのでした。まさに、絶頂から奈落の底へと突き落された瞬間です。

命は取り留めたものの、危篤状態から脱して医師から告げられた言葉はあまりに残酷でした。

「2度と足が動くことはありません。上半身にも後遺症が残ります。切れてしまった神経は今の医学では繋ぐことは出来ません」

この言葉を受けた鈴木氏は、それから暫く「どうやって死ねるだろうか」ということばかりを考えていたと言います。足が動かなくなったことで、自分がまるで誰からも必要とされない存在になったかのような思いを抱き、絶望の淵へと追い込まれてしまったのです。

本当の意味で障害が受け入れられるようになるまでには、長い道のりがありました。「人としての価値は、社会的地位や体の障害によってかわるものではない」そう頭では理解しようとしても、その自信を本心から持つことは非常に難しかったのです。本書では、そうした鈴木氏の深い心理状態がさりげなく吐露されており、読み手の心を熱くすることでしょう。

 

■「命をくれたキス」レビュー

トップモデルとしての絶頂期から、事故によって人生が一転。絶望の淵に経たされながらもリハビリに耐え、社会復帰や結婚を遂げた鈴木氏は「車いすの花嫁」としてメディアでも話題となりました。

現在はパラリンピックにも挑戦し、またバリアフリーアドバイザーとして活躍する鈴木氏。しかしそこへ至るまでには、まさに壮絶な時間があったのです。本書では、その16年間が綴られています。

読み終えれば「命」について深く考えさせられると共に、なぜかこちら側が励まされているかのように感じるでしょう。彼女を支えた夫との話では、大きな愛が見られます。年齢・性別を問わず、今を生きるすべての人にお勧めしたい一冊です。