新潟の奇跡で日本中から注目を集める人物。
3年でJ1昇格、集客新記録を達成。
神社の宮司で国内最大規模の専門学校グループを率いる異色経営者
新潟県内の高校を卒業後、家業であるお宮を継ぐために、国学院大学で神職養成講座を受講し、明治神宮などで実習を重ね、現在新潟市内の愛宕神社18代目の宮司を務める。
宮司に就任した1977年(当時28歳)に、「宮司になるには、地元のためになる事業をしたい。それには、寺子屋がいい」と思い立ち、神社の土地を担保に境内に2階建ての校舎を立てて、新潟総合学院を開校し理事長に就任する。当然、両親や氏子たちも大反対の合唱だった。
しかし池田氏の信念は堅かった。地域の発展に尽くすには、若い人材の県外への流出を止めて、雇用を生み、即戦力を育成することが大事だと、根気良く説得を続け、最後には父親をも納得させた。その結果、現在では生徒数1 万3 千人を抱える学校法人になったのである。その時の苦労がサッカークラブの経営に生きている。
96年にJ1リーグ「アルビレックス新潟」の前身のアルビレオ新潟社長に池田氏は請われた。今でこそ(03年度)ホームでの観客動員数は66万7千人を誇り、J リーグでもトップクラスの集客力のアルビレックスだが、99 年のJ2昇格後の集客は平均4千人。
そこで池田氏は新潟スタジアム完成を契機に思いきって「無料招待」を行った。「ばら撒き」と揶揄もされたが、J1での厳しい戦いを続けるためには、まずサポーターの後押しが必要という池田氏の読みは見事に当たり、当初は観客の8割が招待客だったものが、04年の後半にはそれが2割にまで減っていたのである。
目標は新潟を世界で一番の街にすること。神主さんとして、参拝者の健康や幸せ、地域の平和を祈る気持ちが高じて、地域を担う人材を育てるための学校経営に両翼を広げ、地域活性化のためのワールドカップ誘致と球場建設(ビッグスワン)が展望され、アルビレックス新潟を作ったのは誘致を確実なものにするための地元チームが必要だと言う地域の声に押されたからだとのこと。地域の人々が誇りを持って応援できるサッカーチームを作ることは「新潟を元気にする」ためにも必要なことだと考えたのですが、チーム経営にはいろんな困難が待ちうけて・・・
「池田弘 奇跡を起こす人になれ!」東洋経済新報社 (編集)